昔なつかし、中華食堂
2000年のミレニアムベビーとして産まれたお嬢さん達も、いよいよ20歳です。
誕生日こそ、旅に出かけよう! レンタカーを借りて群馬へ行って来ました。
20歳の節目になぜ、群馬?!
ー群馬と言えば、富岡製糸場?
いいえ違います、皆から親しまれているのは ある「テーマパーク」です。
ーどんなテーマパーク?
成人したら、許されるのはお酒や煙草だけではありません。親権を離れ、自分の意思でさまざまなことが許されるようになります。親の同意なしに結婚できる、結婚の先には・・
静かな前橋市、入りたくなる定食屋
コロナ禍の影響で、群馬の飲食店は早めに閉めてしまいます。18時を回ると観光地周辺ではガイドブックに載っているような店になかなか入れません。早く見つけたい、でも折角だから美味しいごはんが食べたい。そんな帰り道、通りがかりで見つけた定食屋が気になり、そこで食事することにしました。
食事のボリュームと、入りやすさを重視しました。
昭和を感じる食堂
店内には、可愛い小物が嫌味なく飾られています。
お店のマスターもママも、サザエさんに出てきそうな優しい雰囲気です。
なんだろう、この味
メニューを見ると、価格は東京と同じくらい。達筆な字で書かれています。
私が注文したのは、いつもの広東麺。お嬢さん達は、チャーハンと中華丼。
インスタ映えとは言えない見た目に、外れかもしれない・・・と考えながら一口食べると、あれ?この味… 優しくて、とても不思議な味がします。私は美容のために、ラーメンのスープはあまり飲まないように気をつけていますが、このお汁はついつい飲んでしまいました。
私達、一生懸命働いてきたの
冷蔵庫を見ると、全国の地方各地、海外のマグネットやらステッカーやら、たくさん並べられています。
ママに声をかけてみると、ご夫婦で国内外の色んな味を食べ、味の研究をなさったそうです。ママの話しに感銘を受けたので、私が思い出せる限り書き出してみます。
私達は東京から来ました。ラーメン、とても美味しいです。
「うふふ、ありがとう。そう言ってもらえて嬉しいわ」
旅行、お好きなんですか。
「趣味と仕事を兼ねて、色んなところへ行ったの。その味を食べて、試行錯誤を繰り返して。私達はね、一生懸命働いてきたの。働いて、旅をして、色んな味を知り、出来た味をまたお客さんに食べてもらって。私達はその繰り返し」
このお店の味、初めていただきました。
「工夫を重ねてきたの、お父さん(マスター)も喜ぶわ」
ママはおそらく私よりずっと年上です。でもとても可愛らしく、何歳になってもママの可愛さは変わらないのでしょう。店内に飾られた資格証明書を見ると、お二人とも調理師免許を持っています。2人の人生は共に、いつも誰かを喜ばせ、楽しませ、そして自分達も同じように喜び、楽しみ、そんな毎日を重ねて生きているのだと思いました。
趣味が彩られた店
ゴージャスな店ではありませんが、店内は明るく、可愛いインテリア雑貨で飾られています。至る所に飾り付けがしてあるのに、ゴチャゴチャした感じがしません。
大きな水槽の中に居る熱帯魚に癒されます。
はしゃぐお嬢さん達。
レトロモダンな暖簾(のれん)は、ママの手作りです。
ママ曰く、トイレは「エジプト」でコーディネート。
トイレの隅まで小物が置かれ、そこまで写して気が付いたのは、全て隅々まで掃除がなされていることでした。2人はこの店を、毎日欠かさずキレイにしているのでしょう。
感想
我ながらあらゆる食事を食してきましたが、こんな素敵なお店はそう有りません。独特の味を堪能し、ママの思いを聴き、とても印象に残りました。
ここでしか食べられない味で、私が食べたラーメンは甘くて美味しい、優しい感じがします。
お店の情報
店名:定食「松葉屋(まつばや)」
電話:027-233-6789
営業時間:ランチ・ディナー コロナの影響で短縮
【交通アクセス】
※ 群馬は車移動が主流のため、駐車場の敷地が広く無料で停められます。
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ご拝読ありがとうございました。