【女一人旅】東京あちこち・上野恩賜公園(東京都台東区を歩こう)不忍池の怖い話 ⑵池之端の美女・お蝶、竜神に魅入られ17歳で入水自殺~不忍池の幽霊~(江戸時代)怪談

不忍池にまつわる怪談話と事件、そして歴史を書いてみます。

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上野恩賜公園の記事 まとめ

不忍池を知ろう

不忍池にまつわる怖い話

⑴感応丸と柳の前(室町時代)

⑵お蝶伝説(江戸時代)

彰義隊の怨霊(明治時代)

⑷炎が見える池(大正時代)

⑸さまよう亡霊(昭和時代)

⑹未解決の殺人事件(平成時代)

⑺私の心霊体験(令和時代)

お蝶伝説

伝説について

1630(寛永7年)、了翁僧都(りょうおうそうず)は、肥前興福寺の如定禅師から万病に効く錦袋円(きんたいえん)なる霊薬の製法を教わった。これぞ念願達成への仏果と、池之端仲町に開店して錦袋円を売り始めた。大いに儲かったので、弁天島に並ぶ経ヶ島を築き、水に囲まれた不燃の経堂を建てたのである。屋号は「勧学屋」を許され、あまりに繁昌したためか、店は吉原の͡妓楼なみに格子造りであった。(江戸名所図会より) 客は格子の間から金を出し、薬を受け取った。

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 経堂を建てると身を引いて養子大助に店を経営させた。この大助、たいへんな美少年だったので女客がわんさと押しかけた。凄まじい女気にあてられてか、大助やがて病の床に臥す。万病に効くはずの錦袋円だったが、どういうものか当家の若旦那だけには効かず、やがて美男の大助は死ぬ。そこで77日の法要のあと、また養子を取って後を継がせたが、これまた名を大助といい、初代に劣らぬ美少年であった。客はもう薬などどうでもよく、今の人気歌手のように大騒ぎになったことはいうまでもない。

 そうして十数代、元祖以来の家憲(家の決まり)で結婚せず、橙養子によって勧学屋は受け継がれて来た。が、幕末に至って人間性に目覚め、何代目かの当主がはじめて嫁を迎えた。そして生まれた子をお蝶と名づけ、その名の通り蝶よ花よとたいせつに育てた。

 ところがお蝶が17の春、自殺か過失か不忍池へ身を沈めて死ぬという椿事(一大事)が起った。一体どうしたことか。家憲を破った祟りか、または偶然の事故か。老舗でもあり、美しい娘でもあり、尾鰭のついた噂が流れずにはすまなかった。当時すでに人力車があり、お蝶はお雇い人力車で池畔へ出たが、「ちょっと待って」といって車を降り、まるで吸い込まれるように水中へ失せたという。

 さらに5年ほどあとのこと、池の端を通りかかった人力車夫が、柳の下に立つ凄艶な女に呼びとめられた。そして霞ケ浦(茨城県)までいってくれといわれ、魔術にかけられたように長丁場を走った。そして霞ケ浦へ着くと、美女は紅唇を開いて、「車代は勧学屋から貰って」と言いざま湖水へ飛びこんだ。車夫が驚き、飛んで帰って勧学屋の主に告げると、「それは家の娘でしょう」と、予期したような割り切った答えだったという。(江戸の面影一/稲垣史生 より引用、一部省略)

 

幽霊が暮らした家

勧学屋の場所

池ノ端仲町は、現在の上野2丁目です。ちょうどお蝶の家 ”勧学屋” は、上野公園野外ステージの裏手に在りました。(大江戸今昔めぐり参照)

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不忍に 蓮の芽見えず 春の水

お蝶の家から直ぐの池は、蓮だらけ。句にも詠まれているように水面が見えません。水はさほど深くないものの、水草が身体に絡みついて浮かんでこないとも言われています。幕末は今からわずか150年前のこと。お蝶に関する文献は残されていますが、遺体がどうなったかについては書かれていません。  

幽霊の出る池

目撃情報、どんな幽霊?

不忍池で幽霊を見たという人、実は多いです。公園はいつも賑わっていますが、不忍池周辺は未解決の殺人事件があったり、つい先月も強盗事件があったり、ここだけ閑散としていて、怖い感じがします。

池の幽霊については、若い女性の姿を見た、水面から人の顔が浮かび上がった、不気味な手が池に引きずりこもうとしていたなど。江戸時代に入水自殺したお蝶は、竜神に魅入られたか、或いははお蝶自身が竜神だったのか、果ては幽霊となって今も不忍池に居るのでしょうか。

女の霊がさまよう理由 

不忍池には、女性の幽霊話が昔から伝わっています。不忍池の怪談話はお蝶伝説だけに留まりません。戦後は赤線(売春宿)のあったアメヤ横丁の娼婦が、不忍池に身を投げたそうです。今でも中高生が望まぬ妊娠をして赤子を捨てる話が伝わっています。

幽霊の向かった先は

霞ケ浦沿いの、心霊スポット

前回書いた "不忍池で心霊現象に遭ったB" は、弁天堂に吸い込まれるようにして行ってしまったと聞いています。

今回のお蝶も、身を吸い込まれるように不忍池へ入水し、幽霊となって向かった先は茨城県南部の ”霞ケ浦" です。

この湖畔には地元民なら誰もが知っている心霊スポットがありました。国道125号線沿いの廃墟となった結婚式場 "やまきん会館” は花嫁の霊が出る、幽霊が集まっていると言われています。赤で線を引いているのは国道6号線、別名は水戸街道と言い、江戸時代からありました。国道6号から霞ケ浦へ行こうとすると、この やまきん会館 辺りに行ったと考えるのが自然ですし、その直ぐ先には弁天塚古墳 (黒坂命古墳)が在ります。 

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※ "やまきん会館" は焼失し、現在は取り壊されています。

感想 

竜の神様

お蝶は17歳で命を絶ちましたが、もしかしたら竜神の所へ行っただけかもしれません。

竜神は水の神様、人の運気を良くする神様です。人がどう成長すれば良いかを知っています。自分ではどうしようもない波が押し寄せてきた時、苦しいこともあるでしょう。起こる出来事といかに向き合うか、人を成長させるのは経験です。経験は、命=時間をかけて得る大切なものですので、どうか恐れず、竜神に後押ししてもらってください。

望まぬ妊娠

お蝶伝説から女の霊についてをまとめてみたら、水子霊にたどり着きました。私自身は若い母となることを選択したため、水子に縁は無かったものの、あの時の女性の苦しみは理解出来ます。結局、苦労を承知で出産し青春を子育てに捧げてきましたが、今は心からこの道を選んで良かったと思います。知識さえあれば、育てることも生きることも、思っているより乗り越えられるものです。

都内で有名な水子供養の寺は ”本寿院(東京都大田区)” ですが、台東区内にも ”梅林寺(三ノ輪)” があります。水子は人工中絶だけでなく流産した赤子も含まれます。親が忘れてしまえば水子の霊はそのままです。あなたの心残りが供養によって、強い味方になってくれます。

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