【怪談】行くと必ず怪奇現象に遭うって!怖〜い兵庫県(⑴ゴッホの館)丸山中学校、同和地区問題、長田区、差別、兵庫県三田市

これは、神戸出身の友人が語ってくれた “神戸の心霊スポットで実際に起きた話” です。

※PCでご覧いただくと、吹き出しが付きます。スマホでは表示されません。(ごめんなさい)

神戸の怪談

“旅行と歴史”、このブログの初投稿は神戸から始まりました。
出発の前後に神戸出身の友人から話を聞いたのですが、書き出したばかりの頃はまだ怪談を書くなどととは思いもせず、友人の語る心霊スポットには興味を示しませんでした。しかし、ゾッとしたことは憶えています。

さしてオカルト好きではない私の先入観が入ると伝わらないかもしれないので、録音させてもらった友人の談話を書き起こしてみます。

怪談の語り手

語り手を変える前に、友人”ショウ君” について説明します。

ショウ君には霊感があるようで、心霊スポットではいつも何かを感じてしまいます。

 

約束

私はまず、彼にLINEを送りました。

「お久しぶりです、返信が遅くなってしまってごめんなさい。寒くなりましたが、いかがお過ごしでしょうか?神戸旅行の際には、色々な情報を教えてくださり、ありがとうございました。さて、以前ショウ君が私に聞かせてくれた神戸の心霊スポットについてですが、せっかく教えてもらったのに、忘れてしまいました。またお会いしてお話を伺いたいのですが、ご都合はいかがですか?」

『マリちゃん、久しぶり(絵文字)。返信がないので、心配していました。僕は元気です。神戸の話、オッケーです。仕事終わりに待ち合わせして、ゴハン行きましょう(絵文字)』

(ショウ君は、文では「僕」、口頭は「俺」をつかう)

ずっと返信をしていなかったので、会ったら何か言い訳しなきゃと考えながら、次の水曜日、ショウ君と食事をする約束をしました。

ショウ君の体験談

『聞きたいのは怪談だっけ。俺、ハタチくらいの時に後輩とかとよく心霊スポットに行ったんだよね。車持ってたから、乗せてってやってさ。関西の怖い所は結構行ったなぁ。その中でも一番(怖かった)は、“ゴッホの館”だね。』

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『神戸市ではなく、サンダ市ってところにあるんだけど、三田って書いて“サンダ”。(兵庫県の)海じゃなくて山のほう。六甲山じゃなくて有馬温泉とか(の方角)ね。有馬を越えるとサンダ市があるんだけど、ゴッホの館は地元じゃ怖い所で有名でさ。
その時、俺の後輩と4人で行ったんだけど、1人が俺より背が高くて、ガタイも良くて、プロレスラーみたいな体格しててさ。でもそいつビビりで、「車の中で待ってますぅ」とか言ってんの。ゴッホの館自体は廃墟でさ、近くに風車とか神社があって、その辺りを歩く感じ。森っていうか山を抜けて坂道を上がったところにあるからさ、(廃墟に行くには)車から降りないとダメなんだよね。(車で)待ってた方が怖いだろって言って、無理やり引っ張ってって。(ゴッホの館のある場所は)入れるんだけど、廃墟になった建物は入っちゃダメなんだよね(私有地)。でもそこ(敷地内)まで行くと、必ず心霊現象に遭うんだよ。』

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『そこで皆で写メ撮ったら、(写真の中の)後輩の指が6本になっててさ、ソイツはその後(指を)怪我しちゃったり、また別の奴の携帯がいきなり(電源が)オチちゃったり、めちゃめちゃ怖いんだよ。ほんと、俺が今まで行った中で一番怖い』

神戸のスラム街

『神戸ってセレブなイメージあるでしょ。芦屋とか三ノ宮は高級住宅地でも、兵庫区とか長田区は全然良くないよ。全国で一番(治安が)悪いみたいだし、特に(長田区にある)丸山中学校なんて、卒業生はみんなヤクザ予備軍って言われてたんだから。そもそも神戸は、関西のヤクザの本拠地だしね。(任侠山口組トップ射殺事件)

言葉(日本語)できなくても、技術なし(家庭内工業)で、あそこ(長田)では働けるらしくて、在日(朝鮮半島からの移民)とか貧困層ばっかりなんだよね。 俺の母親、須磨出身だって話したでしょ。あの辺はそこまで悪くないんだけど、有名な事件があってからは微妙だよね。尼崎もそう。兵庫県で言ったら、明石、姫路も落ちるね。でも地元の奴からしてみれば、長田区の丸山中学校がダントツだよ。俺の(世)代でも悪かったしね。

結構、関西は差別すごいよ。俺の親は言わなかったけど、長田区に住んでる奴と遊ぶなって言われてるの多かったし。俺、東京に来て良かったと思うもん』

「でも同じ方言で話す女性の方が良くない?」

『いやー、俺には東京の女が合ってるなって、つくづく思ったよ』

震災と復興

『震災(阪神・淡路大震災)があって、長田区の方は新長田(駅)が潰れちゃったし、空き家が増えたんだよね。震災では家が壊れて死んだ(圧死)人が多かったけど、長田区では火事で死んだ(焼死)人が多いんだよね。俺も小学生の時だったから覚えてるし。まあ今はさ、俺がまだ神戸に居た頃にロボット?なんだっけアレ、そうそう鉄人28号?アレが出来てから、若干(町が)明るくなったんだよね』

六甲山の幽霊

『ごめんごめん、怪談だっけ。神戸って全然ヤンキーいっぱい居てさ、バイクとか車で六甲山を攻めるんだけど(走行)、有料道路とかトンネルでは事故った奴が多くてさ、俺の知ってる奴もそこで死んだんだよね。
でも悪い奴らは山とか走ったりするわけよ。 (兵庫県の)心霊スポットの1つだけど、さすがに友達とワイワイ行く感じではなかったなー。事故で胴体から頭が完全に切れちゃって、探し回る首なしライダー(幽霊)が出るって評判だったかな。』

背筋が凍る話

『さっきの、丸山中学校の奴ってさ、言ってみれば中坊(中学生)でしょ。免許なんてもちろん無いのに、どういう訳か、単車とか持ってるんだよね。 さっきのゴッホの館あるじゃない。神戸から車だと近いけど、電車だったら大阪の方が全然近いし、六甲山と違って(中学生には)馴染みないじゃない。

悪い奴って単純でしょ。中坊は世間(視野)も狭いし、土地勘もないけど、自分の住んでいるところから離れれば 警察に見つからない みたいな頭(発想)があってさ。いじめで死んじゃった奴を 廃墟に埋めた とか自慢げに話してたらしい。悪い奴の家(家庭)って、親も悪かったりするじゃない。子どもが帰ってこなくても気にしないから、そのまんま。俺は直接聞いたわけじゃないけどね』

「え、それ・・・」

『ほら、中学生だからさ、免許取った先輩が廃墟とか連れてったりしたんだよね。道はそれほど面倒くさくない(複雑ではない)けど、よくあっちまで行けたなぁと感心したよ。』

聞けなかった結末

私はショウ君の話を聞き終え、深く掘り下げることはしませんでした。いつ?だれが?と言った質問をしても、そもそも彼と私では “怖いと思う部分” が異なりますし、ショウ君の話から私が通報したとしても きっと相手にされないでしょう。

ゴッホの館”と呼ばれる廃墟付近は街灯も無く、真っ暗闇になってしまい、心霊スポットの怖さをより引き立てます。特に “武勇伝” を作った子ども達は怖いもの知らず。子どもとはいえ、中学生くらいの男子に囲まれてしまったら、私など到底 敵わないことは判っています 。怪奇現象に必ず遭うとショウ君は言いますが、私はむしろ 現実の方が怖いです。

幽霊は死んだ場所に立つのか、遺体のある場所に立つのか、その行方は気になりますね。

あとがき

ゴッホの館”について

兵庫県三田市舞鶴若狭道の三田西ICの横にあるテクノバーク工業地帯内、中内神感神社辺りにあります。

怪談、ふたたび

近頃は山口県萩市のことばかりを書いていたので、気分を変えて兵庫県のことにふれてみました。再び怪談を書くことにしたのは、家に来てくれた娘の友人とごはんを食べたことがキッカケです。行ってみたい土地の面白エピソードを聞き、それならば行ったことのある土地の怪談を書いたら面白いのではないかと考え、ショウ君を呼び出しました。彼が語り手になるほどのネタを持っているとは思いもせず、感謝、感激、雨あられです。

現在の長田区

”ショウ君” が神戸に居たのは、少し前です。今の長田区は地元住民の頑張りによって、住みよい町となっています(2017年 暴力団追放運動)。鉄人28号のモニュメントは笑ってしまうほど大きいですし、韓国料理店が立ち並ぶ、明るい雰囲気の素敵な街ですので、次の神戸旅行には是非、立ち寄ってみたいと思います。

コリアンタウン

長田区にはコリアンタウンがあり、朝鮮半島からの移民が多い町として知られています。戦争を経験した人達からすると在日外国人は差別対象だったかもしれませんが、今では新大久保をはじめとするコリアンタウンは若者を中心に大変人気があり、韓国のアイドルやコスメは大流行しています。

同和地区問題 (被差別部落)

明治から昭和を生きた作家、島崎藤村の「破戒」は、部落(土地)出身者への差別に対する苦悩を描いています。明治時代の初めには身分差別が無くなった(四民平等)はずなのに、新平民(穢多エタ/穢れが多い仕事をする者、屠殺など)に対する人々の差別は変わりませんでした。 そして昭和中期に「八鹿高校事件」と言うのがありまして、私の好きな作家 灰谷健次郎は、この問題を背景に話を書きました(「笑いの影」)。しかし差別小説と見なされ、出版されなかったようです。
私個人は、民族に対する“差別”、住むところ(部落) ‘‘差別”には反対です。そこで育つ子ども達は必ず守られるべきだと考えています。子どもは特に才能に溢れています。「兎の眼」と言う本が教えてくれました。

差別

その土地で育った人の話を基に書いていますが、”ショウ君の話”として書いた内容は、差別を助長するものではありません。「固い話を分かりやすく」「受け留める者が理解しやすく」を大切にしています。反対意見なども出てくることと予測しておりますが、真剣に受け止めていきたいと考えています。

お礼の言葉

この度、ネタを提供してくれた“ショウ君”、キッカケをくれた友達“佐世保ちゃん”に深く感謝いたします。そして皆様に、深い感謝と愛情を込めて。また次の話を書くのが楽しみです。

最後に

ショウ君と、"昨夜話した話" を書き留めておきます。

『なんかさ、話聞いてたらまた (心霊スポットへ) 行きたくなっちゃったよ。マリちゃん、今度一緒に "ゴッホの館" 行かない?』

「うーん、ショウ君の隣は空いてないみたいだから、やめておこうかな」

『俺、全然遊んでないからさー。え、やめてよ! 俺の隣に誰か居るって、別の・・』

 

ご拝読ありがとうございました。

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